チュニジアで負傷した婦人自衛官

 

チュニジアの博物館において銃で撃たれて頭部から顔面に掛けて包帯をしていた女性が先日TVで大きく報道されていた。彼女の言動がしっかりしていたので普通のOLではなくマスコミ関係かなと思っていたら実は現役の3等陸佐の婦人自衛官であった。それも防衛医科大学を卒業し自衛隊中央病院で健康管理等の担当をしているそうだ。驚いたことに勤務先の先の所属長から陸幕長宛申請すべき海外渡航許可申請もせずに周囲には内密に母親との普通の旅行であった。週刊新潮4月2日号によると事故直後、上司にも報告していなかったようだ。なんと情けなく思われる。3等陸佐職は職種によっても相違があるが一般部隊では中隊長等の職務に該当し100人ぐらいの部下やそれ相当の装備をも持って部隊編成することになる。

 昨年9月23日に私は「集団的自衛権の行使の容認について」自衛隊への質問としてYahoo!JAPAN

、OCN,BIGLOB及びnifty等のブログに投稿した。その詳細は記載しないが、要は、最近の国会答弁で安倍内閣総理大臣と当時の小野寺防衛大臣の発言で非常に印象に残った言葉は「自衛官はことに臨んでは危険を顧みず身を持って責務の完遂に努める」自衛隊法施行規則第39条の宣誓の中の一文である。それゆえ、お二人とも自衛官自衛隊の任務遂行のために確固たる死生観を持っているからたとえどのような状況下でも、第一線の戦闘地域でも安心して命令が出せると思っておられると思う。これからの自衛隊

任務遂行において危険度が一段と増加していくと思われる。そのためには現役の自衛官に対して精神教育等で強い死生観を持たせることと実戦の戦場を意識した危険な訓練をして個人個人に身体で安全確保を覚えさせることが重要である。そのような施策をされましたか。宣誓がただのお題目にならないように自衛隊のトップの方から意識改革と実戦が必要と思われる。